痛みは自分のものじゃない2=量子力学とスピリチュアル=

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真実は同じ。ただ言葉が違うだけ

 

 昔、科学が発達していなかった時代、人々は自分の体を使ってあらゆる情報をキャッチして活用してきました。科学が発達するにつれ、科学で証明されないことは真実ではないという概念が広まり、それまで自然と一体化していた人々の感性は、自然と分断され、その力を失っていったんですね。

 

 しかし、科学はもともと、物事の理や自然の法則を解き明かすために発明されてきた学問です。だから、まだ科学で解明できていないことはたくさんあるし、科学で証明されていないから真実ではないというのは本末転倒もいいところ。世界は今見ているものよりずっと広〜〜〜い!のです。

 

 目に見えない世界を科学的に解明するのに大きく貢献しているのが量子力学量子力学の世界は、物質と波動やエネルギーのことを科学的に探求し、瞑想や第六感の活動を科学的にわかりやすく表現しています。すごくシンプルに説明すると、物質は分子の周りを回っている電子の活動によって決まっていて、同じ周波数、波動を持つもの同士が集まって作られているということ。人の体も同じ。なので、瞑想をしながら体を観察していくと身体中に電気のような感覚を感じるのは自然なことだし、その振動は体の中だけにとどまらず広がっていくので、感覚が鋭くなれば誰かの考えや感覚を第六感的に受け取ることも可能になります。

 

 かつての巫女やシャーマンは特にその力が強い人達だったんでしょうね。それが人間だけでなく自然界全体に向けられていたので、彼らは目に見えないものを見たり、天変地異を察知したり、未来を予測したりすることができたんだ思います。そしてそれが、科学で情報を知ることができない時代の人達の大事な生命線だったのではないでしょうか?

 

 これを解明しようとしてきたいろんな宗教や修行法、精神世界のメソッドなどがありますが、それらは全て科学と同じように世界を解明し、よりよく生きるために開発してこられたものなのです。違うように見えて、実は起きている現象は同じ。それを発見した人達が、その人の近くにいる人達にわかりやすく説明するために、その人達の生活や文化や思想に合わせて言語化されたものにすぎません。

 

 だから、最初から争う必要はないのです。

 みんな、もっと世界を知り、よりよく生きたいという思いから生まれたものなのだから。

 

 

境界のない世界へ

 

 人間は身体、心、思考、感覚でできていると私は考えていますが、人間は肉体的、精神的活動をすると、身体の中に振動が起こります。それが、波動とかエネルギーと呼ばれるのですが、この振動は、細かく見ていくと、肉体の垣根を超えて世界中に広がって生きます。なので、誰かの生み出した振動をあなたがキャッチして影響を受けることもあるし、その逆もまたあるのです。そしてそれは、肉体、心、思考、感覚の垣根なくお互いに影響し合っています。ですから、心の活動から肉体が病気になることもあるし、怪我や痛みから精神的なダメージを受けることもあるんですね。さらにいうと、そこには「私」という仕切りも、「あなた」という仕切りもなく、ただつながっている世界があるだけ。

 

 ですから、例えば、今あなたの肉体が感じている痛みも、実は他の誰かのものだったり、他の何かのものだたり、地球や宇宙のものなのかもしれません。そうであるなら、それはどんどん変化してやがてなくなってしまいます。

 しかし、痛みは痛みとして、そこにありますよね。だって、痛いんですから!(笑)

 その痛みを固定化させているのが「私」という概念なのです。「私」という強い仕切りがある限り、そこにある感覚は固定化され、名前がつけられ、良い悪いの判断がされ、ますます強くそこに居座るようになっていきます。その固定化された感覚への反応を手放した時、精神は痛みから自由になり、肉体もまた変化していきます。

 

 私たちは一見、いろんなものに区切られて生きているように感じていますが、実は肉体的にも精神的にも垣根のない世界に生きているんです。そして、「私」という概念から自由になった時、その全てが変化していきます。私が体験したヴィパッサナー瞑想やアクセス・コンシャスネスもその変化を生み出す手助けをしているし、いろんなメソッドがそのやり方を示していると思います。だから、いろいろ試してみて、自分が一番しっくりくるものを選んでやっていけばいいと思います。

 

 

痛みは自分のものじゃない3に続く。

 

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